一方、司令官と刃を交えたブロードは、火花を散らす剣を押しながら相手を真っ直ぐ見やる。
かなりの力で斬りつけようとしてくるそいつは、蒼い瞳と目が合うとほくそ笑んだ。
「よう、蒼き獣さんよぉ」
「……………………。」
「会えて光栄だ。俺はこの場を任されているダンテってモンだ。まあ昔一度会ってるんだがな」
「へぇ、知らなかった」
「だろうな」
司令官は笑っているものの、目は憎しみに染まっている。
ブロードは眉を潜めると、一度剣を弾き相手と距離を取った。
きっとあのままでは力負けしていただろう。
デカイ図体のダンテは、まだ若そうだがかなり鍛えられているのがわかる。
「じゃあよ、これは覚えてるか?」
「…?」
相手はもう一本、腰にさしていた剣を抜いた。
覚えてるかなどと問われても、と首を傾げ、ブロードはわからないことを示す。
「お前が昔殺した男のもんだ」
「…いちいちそんなの覚えてないよ」
「ちなみに俺の兄のもんだ」
そう言って労るように剣を撫で、相手はそちらの剣に持ち替える。
つまりは、敵討ち。
察したブロードはその剣を眺めながら口を開く。


