「潜入メンバーの動きが見られず、敵が多すぎて苦戦している状態です」
「潜入…。失敗したかな。砲撃台を落とせばいいの?」
「そうすればかなり楽になると思いますけど…」
まさか俺が落とすよ、なんて言い出さないだろうな。
ユノはそんな目を彼に向けた。
すると、案の定ニッと笑う蒼。
「しょうがないね。かわいい部下たちのために一肌脱ごうじゃないか」
「何言ってるんですか。駄目です」
せっかくちょっとカッコよく言ってみたのにユノはあっさり折ってしまった。
口を尖らせれば「当たり前です」と冷たく言われる。
「なんで」
「只でさえ万全じゃない状態なのに、そんなことさせれません」
「大丈夫だよ」
…何を根拠にそんなことを言うのか。
そう思っている内に戦場に入り、さっそく敵とぶつかった。
自分より一歩先を進んでいたブロードは、剣を鞘から抜くとするすると敵の間を抜けつつ攻撃をくらわせる。
おかげでユノは何もせずとも敵の集団を抜けることができた。
毎回思うが、どうしてそんなに強いのだろうか。


