ブルービースト


外に出てみると、森にいるからかやはり外灯等もなく暗い。


木の葉が擦れる音を聞きながら、迷うことだけはしないよう注意しながらユノはひたすら歩いた。


すると、不意に聞こえた話し声。



「…?」



誰だろう。


ブロードとレイツが帰って来たのだろうか、でもそれにしては賑やかさに欠けている。




「~…、を…して…」


「なら…、~…をついて…」



声のする方へ進む度、だんだん鮮明になる会話。


しかし要の部分が聞こえずどうももどかしい。



もう少し近付こう、そう思って動いた時だった。




「誰だ?」


「!」



案外近くにいたらしく、相手が振り返り見つかってしまった。


月明かりに照らされたその人を見てユノは目を見張る。


それから敵でなかったことに安堵し、息を吐いた。



「…何だ、ユノ=リーか」



そう呟いたのはラルフ。


隣にダグラスもいることから、二人で話をしていたのがわかる。


水浴びしに行ってから見ていないので、きっと帰りなのだろう。