ブルービースト


「アサギさん、ふざけてると痛い目見ますよ」


「そだな、悪い悪い」



発砲、された。


だが変わらずその場に仁王立ちをしている大将。


彼は前に出た蒼い頭に、たいして悪びれもせず笑った。



不機嫌な顔をしたブロードは、次は助けないですよと拗ねたように言う。



「…相変わらず凄い腕ね、ブロード」



彼の足元に落ちた真っ二つになったそれに、銃を腰に収めたセリナはしかめっ面をした。


そこにあるのは確かに銃弾。



わりと近場にいるラルフとダグラスが、目が飛び出さんばかりに驚く。




「どうも。セリナの早撃ちは更に上達したみたいだね」


「アンタも撃ったじゃないの」



そう言われ、くるくると銃を回しつつ周りを見渡すブロード。


先程アサギを狙った軍人は、セリナに撃たれ地に伏せていた。

その傍にもう一人、この男はブロードが撃った人物。


混乱に乗じて自分もとばかりに銃を構えだしたので制しておいた。


急所を外したので気絶だろうが、ブロードは眉を潜め倒れた兵士たちを睨む。


やがて別の敵がその二人を抱え去っていったのを見て、彼は目を伏せると溜め息をついた。