ブルービースト


「アサギ大将!」



木陰に目立たないように張っていたテントに、飛び込んでくる影。


ふざけていたブロードや彼をとっちめていたユノとセリナ、お話真っ最中だった他メンバーは一斉にその声の方へ振り向いた。


その兵士はかなり上の位の集団に少々あがりつつ、慌てて言葉を紡ぐ。




「敵軍がこの先で潜んでいるという情報が…!」


「…三日目にしてようやくか」



複雑そうな顔をしたアサギは、詳しく聞こうと兵士の傍に寄った。


出来ればあまり戦闘はない方がよかったのだが。




「あ、あの、それで気付かれた部隊がいたらしく…、相手は約100人をこちらに向けているそうです」


「少ないな。それが全員だろうな…了解了解。次はヘマすんなって言っとけ!」


「は、はい!」



そそくさと出ていった兵士。


アサギは溜め息をつくと、ぐるりと周りを見渡した。





「まぁ、そんなワケだ」


「暴れ時ってやつだな!」


「100人…へちょいわ」


「特殊部隊は1000人でしたっけ?」