しょーもない会話を繰り広げるのは大将のアサギと少将のレイツ。
二人は第三部隊の隊長副隊長との四人で第一班を担当する。
「ユノ=リー…。変わりましたね」
「あ、そうかユノちゃんお前の部隊だったもんな」
「はい」
頷いた男性は第三部隊隊長ラルフ。
クライドと同じく黒髪の彼は、切れ長の目が印象的。
アサギとレイツが俺らも出発だー!と騒ぐ中、彼はその目を細めると苦々しげに第二班が去った方向を見た。
「…あんな変化、必要なかったのに」
「あの男のせいでしょうかね」
「さぁな。どちらにしよ鬱陶しい連中だ」
ヒソヒソ話すラルフと第三部隊副隊長ダグラス。
彼らはアサギらに呼ばれると、無表情に戻りそちらに駆けていった。
「さてと…どうなるかな」
中央司令部最上階。
下の様子を見ていた元帥は、柔らかく微笑んだ。
愉快そうなその声に、電話をしている最中だった相手は不思議そうな反応をする。
「あぁ、国王。特殊部隊が出発したみたいなのでね。…ん?心配?あぁ、ブロードは強いですから。気をつけろとは言いました」
それで十分でしょう、と返すキィル。
彼は着々と姿を消していく軍人たちを見送り、口元で弧を描いた。
「頑張ってくれよ、久しぶりの遠征なんだから」


