ブルービースト

「いっ…!」


((うわあ…))


──…一発で起きた。


さっきまでどんなに起こしても目を覚まさなかった隊長が。


それにしても、…地味に痛そうだ。

しかし元帥はケロリとして青年を見下ろす。



「ブロード、起きろ」


「いい痛い…!なにごと…」


「起きろ、ブロード」


「……へ?」



ソファーの上でぷるぷる震えていたブロードは、はたと動きを止めるとそろそろと上を見上げた。


そこにはもちろん、キィル元帥。


青年は一瞬固まってから、はっとしたのかがばあっ!と勢いよく飛び起きた。



「きききキィル元帥…様!」


「そんな改まらなくても」


「や、ちょっと待って何でいるのうわあああ」


若干青ざめてひきつり笑いするブロード。


ポチは直ぐ様彼の懐に潜り込んだ。



「第一部隊隊長様に指令だ」


「ええ、元帥直々?待ってよ」


「待たん。大体お前仕事中に何故寝ているんだ」


「な、何故って…」


後味悪く語尾を萎ませるブロード。


ユノはあーあ、と呆れ返って溜め息をついた。

だから起きろと言ったのに。