ブルービースト


そんなユノが暇になって窓の外をぼんやり眺めていると、何やら外が騒がしくなった。


ちらりと見れば、扉のガラス越しにこちらを見る無数の目。


どうやら看護師さん達らしいが、…何をそんなに集まっているのか。



そして相手をするのも面倒だし、とユノがまた紅茶を啜っていると、今度はその集団が一気にバラけた。


それには少しばかり驚き、ユノもちょっと目を見張る。



すると、程なくして勢いよく扉が開いた。


何となく想像していた彼女はその光景を黙って見つめる。




「ユノーっお待たせー!」


「……やっぱりアンタか」


「? なにが??」



扉が開く瞬間ちらりと見えた蒼。


お約束な展開にうんざりしながら、補佐はやって来た中将を見上げた。



「で、もう帰るんですか?」



そう訊ねればブロードはちっちと指を振る。


(………うざっ)


殴りたくなったユノだったが、さすがに病院だしそれはやめておいた。



代わりに立ち上がって微笑む彼に質問を投げかける。