ブルービースト


そして、医療班の顔見知り──というより、リシアの上司がセリナを連れていって少し時間が経った。


あれから一度も帰ってきていないブロードはどうしたんだろう、などと考えながら、また相合い傘を描くリシア。


…しかも何だかグレードアップしている。



「隊長さん本当は強くなかったりして。

あの時は怖かったけどいつもあんなんだもん、戦うハイリアを放って隠れてんのねっ!」


だから来ないんだわっ、リシアちゃん名推理ぃっなどとぬかしながら、少女はひょこひょこ洞窟の出口に向かい歩いていく。


まだ終わらないいつもより長い戦いに少し不安になっていると、



 ──…ドカァン!



「……へっ!?」



いきなり自分の視線の先で、とんでもない大爆発が起こった。



リシアの不安は高まるばかり。



──…きっと、あれは砲弾だ。


こちらの軍はこの遠征に砲弾は持ってきていない筈。




「……ハイリアぁあ…」



愛しの彼の愛のちゅーでいくらか安心していたリシアも、これには不安になって震えてしまった。


行ってはいけない、それはわかっているけれど。



悲鳴もあるし、今ので負傷者だってたくさん出ただろう。