リシアは首を傾げ意味がわからないとばかりに彼の言葉を繰り返した。
ハイリアはまた苦笑いすると彼女の髪を撫で教えてやる。
「ポチは犬。ブロードのペットかな」
「ペットぉ?あの人家から司令部に通ってるの??」
「違う違う。別に動物は禁止されてないからお咎めなしなんだよ」
「…子供みたい」
ポツリと呟かれた言葉に、セリナもハイリアも笑うだけだった。
それからしばらく他愛もない会話をしていると、噂の隊長が帰ってくる。
「おかえりブロード」
「ただいま」
ハイリアに声をかけられふにゃんと笑う青年。
顔こそはいいが軽すぎる、と自分も何気に軽いくせにリシアは少しそっぽを向いた。
「で? 何人いたの」
ブロードが皆の輪の中に入った瞬間、セリナが頬杖をついて彼に問う。
何が?とリシアが思うと同時に、隊長が苦笑して指を三本立てた。
「バレてたか。三人だよ。味方だったけどね」
「味方?他の特殊部隊??」
「そうみたい」
ポンポンとリズムよく交わされる会話。
ついていけないリシアはハイリアの服の裾を軽く引っ張った。
思った通り、彼はすぐに顔を覗き込んで「どうした?」と話を聞いてくれる。


