ブルービースト


リシアはひとしきり甘えてから、ハイリアに質問をした。

迷惑そうなセリナの顔は、青年にメロメロな少女の眼中には入っていないらしい。


「隊長、あんなんだけど。大丈夫なのぉ?」


「ん?大丈夫さ。あいつは強いよ。僕よりもかなり」


「え~、うそ~ん。ハイリアよりぃ?」


まだ彼が戦っているのを見ていないリシアはそう言って疑った。


彼女は危ないから、とブロードが戦闘に参加するのを止めていたのだ。



「ハイリアと隊長、いっつもあんな感じに馬鹿してたのぉ?」


「まぁね。僕がまだ第一だった時も、途中からはそうだったかな」


「途中?」


詳しく聞かせて、そう目で訴えるリシアにハイリアは苦笑。


しかもセリナまで話を聞き込んでいる。



これは後戻り出来ないな、とハイリアは頭を掻きしぶしぶ口を開いた。



「…詳しくは、言えないけど。

ブロード、昔は無口で無愛想で、かなり恐いやつだったんだよ。

恩師とポチのおかげでああなったけど…」


…あれで結果いいのか?


そう疑問に思ったリシアだが、それよりも更に深い疑問が一つ。





「ポチぃ?」