ブルービースト


「もう、そろそろ真面目になって明日に備えてるかなって思ってたのに。緊張感なさすぎ」


「気のせいさ」


「うるさいブロード、あんたのせいよ」


「やっぱり?」


結局自分で焼いた魚を頬張るブロード。


彼は睨んできたセリナにもそう軽く返し、その日の夕飯を完食した。



それから皆を見回し、にっこりして言う。



「まぁわかってると思うけど、戦闘でふざけたらぶっ飛ばすからね。

…はい、これでいい?セリナ」


「…もう勝手にすれば」


「そうさせてもらうよ」


毎度のことなので慣れている(諦めている)セリナにまた笑顔を向け、ブロードはよいしょと立ち上がった。


「どこ行くんですかぁ?」とリシアが訊けば、「ちょっと散歩にね」と言って洞窟の外に出る。



「…ねぇ、ハイリア」


「ん?何、リシア」


ふとハイリアを見上げ首を傾げたリシアに、金髪の彼は優しい表情で聞き返してくれた。


甘えるようにピトリとくっついた少女の頭を撫で、その足の間に小さな体をすっぽりと入れる。