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それは、今からちょうど三年前のこと。
リシアは当時戦闘班第一部隊にはいなかったのだが、上からの命令で『特殊部隊』に参加し遠出をしていた。
その特殊部隊は、リシアとハイリアとセリナ、それからブロードがメンバーというかなりの少数部隊。
隊長はもちろん戦闘班第一部隊の隊長である当時18歳のブロード。
副隊長は戦闘班第二部隊の隊長である当時17歳のハイリア。
セリナはブロードと同じ戦闘班第一部隊の隊員で、綺麗な長いウェーブのかかる亜麻色の髪を持った女性だった。
ハイリアはリシアが憧れ軍に入った理由であり、彼女の彼氏でもあった金髪の男性。
他にも複数特殊部隊がある中、この部隊は特に強く上からも一目置かれていた。
強いと言っても、リシア以外の三人がだが。
この時リシアは戦闘班ですらなかった為、セリナに少しずつ戦いを教えてもらっている身であった。
「ああああああ!お前何すんだハイリア俺の魚あああ!!」
「うっさいなー。しょうがないだろ、僕魚焼くのとか苦手だし」
「うっさくない!その焦げたのお前が食えよな!!」
特殊部隊として中央司令部を出て早二週間。
ひたすら目的地に向かい進む彼らが運命の日の前日野宿したのは、どこにでもありそうで実はない洞窟の中だった。


