「ごめんね、レイツさん達に聞いたの。今日が何の日か」
「あ…」
それを聞いたリシアは少し表情を曇らせた。
それからミルクティーの入ったカップをローテーブルに乗せ、気まずそうにユノを見上げる。
「あの…ブロードさんは何て言ってました?」
「え?ブロードさん??」
あの人なら寝てたけど、と言うユノに、リシアは安心したようなそうでないような顔をした。
不思議そうに見つめるユノに苦笑し、リシアは顔を上げる。
「…彼が亡くなったのって、あたしのせいなんです。あたしが、弱かったから。
…誰にも、詳しく言ったことはないんですけど。
聞いてもらえますか…?」
すがるようなその目に、ユノはごくりと唾を飲んだ。
どうして私なんかに、そう思ったがその目を見てそんな疑問も消える。
リシアのそれは、ユノを信用しきって彼女に助けを求めていた。
きっと今まで誰にも言えずずっと胸の内に秘めていたのだろう。
そういうことを話すのは同性の方が気が楽。
しかしシエラに言うには彼女は幼すぎたのか。
ユノは言葉にする変わりに、自分もカップを置いて静かに頷いた。


