私はごまかしたが、アロにはきっとバレてしまっただろう。








放課後、せっかく永瀬君も出るサッカーの試合があるというのに、こんなときに限って私は日直だった。



さっさと日誌を書き終えると、走ってグラウンドへと向かう。




もしかしたら、もう試合が始まってるかもしれない。




息を切らしてグラウンドまで来ると、すぐに奈津の姿を探した。



奈津が私の分の場所取りもしてくれているはずだった。