でも普段は生意気で、自分勝手だし。

血だって与えなくちゃいけないし、いいことどころか悪いことばっかり。



奈津は、もう満足したのか、アロを私の机の上に戻した。




「あ!そういえば今日の放課後、サッカーの試合があるらしいよ」


奈津が突然、思い出したように言った。




サッカーの試合?


今日の……放課後?



「きっと永瀬君も出るよ」


私は目をキラキラと輝かせた。



「一緒に観にいこう?」

「行く!絶対行く!!!」


私は即答した。