私は安堵のため息を漏らす。


未だ苦しそうにはしているが、死んではいかったことにほっとした。



アロナイヤがゆっくりと体を起こした。

打ってしまったのか、頭を擦っている。




「ごめんね。私……」



言葉が見つからない。


なんと言っていいのかわからなくなってしまった。



アロナイヤは私から目を逸らした。



「大丈夫だ……けど……」