「ゆ、祐二!ごめん!寝過ごしたっ!」


いつもは昼前に起こしてあげていた。

そうでないと、夜目が冴えてしまって寝付けなくなってしまうのだった。




「って、あれ……?」



祐二の返事はない。

ベッドを抜け出した様子もない。




あぁ、そうだった。

お母さんも祐二もいないんだった。


一人慌てて、馬鹿みたい。



後から物凄い恥ずかしさが込み上げてきた。




……とりあえず起きよう。