姫になるのに、いちいち契約しないといけないの!?



そのとき突然、右肩が熱くなり始めた。



「な、何?肩が……熱い」




私はすぐに右肩を確認した。


けれど肩の熱はすぐに納まり、変わりに黒い魔方陣のような模様が浮き出てきた。




「なにこれ……」


「それが契約の証。残念だったな。お前はもう俺から逃れることは出来ない」


まるで私の考えていることが、手にとるように解るような言い方だった。