突然、永瀬君が私の右隣に現れる、という予想外の出来事に混乱状態の私。



「ねぇ……無視?」


永瀬君がまた誰かに話しかけている。


私はそっと横目で永瀬君を見た。




私の方……見てる、よね?




「わ、私に言ってるの?」



何故か今にも泣き出しそうになっている私。



「そうだよ。他に誰かいんの?」


永瀬君はそう言って笑った。



結局、恥ずかしい思いをしてしまった私は、顔を赤らめた。




恥ずかしくて返す言葉が思い浮かばない。