「なんで……」


じわりと目元に涙が溜まる。




「なんで……わかってくれないの?」





声が震える。


顔が上げられない。




「美……」

「今パーティー開かれてるのに……」


アロナイヤは無言のまま私を心配そうに見つめた。



私は手にぎゅっと力を入れた。




「私はアロが心配で、わざわざ帰ってきたのに!!」



自然と大きな声が出てしまった。