「はぁ……はぁ……」



乱れる息。


混乱する頭。




アロが何を考えてるか、全くわからない。




「アロ……どうしちゃったの?」



アロは俯いたまま、やっと口を開く。



「美由は俺の姫だ。他の男(ヤツ)を好きになるなんて許されない」


「え……?」



私は眉間に皺を寄せた。



確かに私は、このアロナイヤ=ジオハードの姫だ。






だけど……。