けれど、アロを置いて行くわけにはいかない。






私の馬鹿。




私はアロの姫なのに、血を与えずに行くところだった。



頭の中は永瀬君のことでいっぱいで、アロのことなんて全然考えてなかった。









私は家に着くと、少し呼吸を整えた。