「キャー!永瀬君かっこいー!」


私の周りにいるミーハーが黄色い声を上げている。


でも、珍しいことなんかじゃない。



永瀬君はこの学校の王子様。



同級生だけじゃなく、後輩や、他校からわざわざ足を運んで来る人もいる。




みんな永瀬君が好きなんだと嫌でも思い知らされる。