私がキョロキョロと辺りを見回していると、奈津が私の方に向かって手を振っているのが見えた。


「美由ー!こっちこっち!」


私は奈津にお礼を言うと、奈津の隣に座った。


「今から試合始まるみたいだよ」


「ほんと?間に合ってよかったぁ」