目の前にそびえるのは、頑丈な門と見張り台。

「その外が、外宮なんだ」

「そーいう事」


一回一回このどこまでも伸びる門が開くのではなく、左右に人の行き来できるスペースがあり、そこから行く事ができるみたいだ。


何人か門番さんが立っている。

疾が親しげに声をかけると、笑いながらそれに応じ、私に目を向けて、膝を下に付けようとする。


「ま、待って、これから毎日二回は通る道なんです、毎回膝を付いていては、仕事にならないでしょう?」

「姫さんから、許可が出たぜ?気にすんな、この姫さん変な姫さんだから!」

段々調子が出てきたのか、失礼な事を言って、ガハハと笑った。


「そうです、お勤めご苦労様です」

彩の方が頭を下げて、通り過ぎる。


後ろから歓声が微かに聞こえた。
それから、早足で5分ほど歩くと、西洋のお城みたいな学校が現れた。


「うわー…」

(なんかお嬢様学校なのかな!?)



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