「お前達が同衾したなどと戯れ事を言い、彩の退路を断っているからだろう」

どうせ彩に逃げ道など残っていない。


「白夜こそ、名を呼ぶ事を許し、寝室に侍る事を許したくせに」

栄達、一臣下である彼が自分の主の名を呼ぶ。


当たり前の事の様に、白夜も栄達も何も言わない。


つまり白夜が名を呼ぶ事を許した、仲だということだ。


「仕方ないだろう、お前達がすすめた」

決して白夜は他人の意見に流されはしない。
つまり、白夜もそれでいいと判断したという訳だ。


彩を自分のものにと望んだ。



「疾、どうしよう。こんなに怒ったの久しぶりだわ!」

男性は、服の一部には石をぶら下げている。
女性はベルトみたいに石に紐を通し、ベルト変わりの様にしている。
その紐の結びは複雑だ。
官位をあらわしているらしい。

メイド(執事)達はわかりやすく、仕事の時の着用する服がその色になっているのだと言う。


「私は?ちゃんとメイドに見える」

一見して、白に少しだけ青を溶かした服を着ているが、豪華だ。



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