「他国から攻められた時、あの門を閉める」

「他国から?」

「戦はあるからな、いつの時代も領土は変わらないが、偽物の王が王座についたり、軍部が暴走したりな」

「なんのために」

彩の声は震えていた。


「名誉や権力の為だな」

「名誉…?権力?そんなものの為に?」

「そんなものの為だな」

「あなたも?」

「俺は最高の名誉はもう持っている、月妃は俺のモノだからな」

第一妃を持つことも名誉だ、異世界の娘しかなれないのだから。



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