興味深そうに見つめる。

「これ下さい、色は青と赤と黒と白それに黄色」

恰幅のいいおばさんは、トンボ玉をサービスしてくれた。

「ありがとう、お母さん!」

野菜を売ったお金を取り出し、紐を買い大事そうに持つ。
白夜は、出そうとしたが止められた。


「レースを袷に……」

歩き回りながら、彩は時々ぶつぶつと何か独り言をいっている。

「下だけってのも……」

目に見えてはしゃぐ彩に、白夜は驚いていたが、彩に付き合う。



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