標色のロングスカートを着ていると、護衛が伝言を伝えにきた。

「陛下が門でお待ちです」

「はい、わかりました」

門で待つとは、そんなに準備が遅かっただろうか。


翠翠と二人連れだって、裏門まで行くと銀毛のトラを連れて立っていた。

「おまたせしました」

「はやかったな」

「いえ、お待たせしました」

頭を下げる彩を、じっと見ている白夜の視線に恥ずかしくなる。



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