差し出したデザインを、三つに分ける。


可と不可そして、もう一歩。


「え、ダメですか?」

「わざわざ毛皮で、髪留めを作るのは何故?」


「高くて、黒麗さまみたいなコートは買えないけれど、自分へのごほうびとちょっとのステータスですよ」


「毛皮の価値が下がるんじゃない?」

「ダメですかね?」

「じゃー、先送りかな?」

どんどん仕事をしている内に、仲良くなった彩と黒麗。



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