そのまま彩は、何枚もデザインを書く。


何通りか出来た所で、黒麗に持って行こうと、書類を揃え立ち上がる。


メイドに居場所を尋ね、彩は護衛を連れて歩く。


(けっきょく、陛下は何がしたかったの?)


「月妃さまお越しでございます」

部屋の前に立つメイドが一言声をかけ、扉が開く。


「黒麗さま、ご確認をお願いいたします」

部屋の中はありとあらゆる布で埋めつくされ、陛下が顔をしかめていた。
執務室の横にある、休憩室がなんとも悲惨な状況にある。



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