待っていたの

それはそうだろう、緊急時にまで休日を満喫している王は、間違いなくダメ王だ。


「お前のいた世界での、いい所とはどんな所だ?」

「いい所……?民主主義ですか?」

「みんしゅしゅぎ?」

「はい、投票で選ぶんですよ」

「何をだ?」

「内閣総理大臣をです」


「それは王なのか?」

「違いますよ、ん……行政の長ですから宰相?」

(なんて言っていいかわかんないよ)

「そうなのか」

何かを考え込むように、下を向く白夜が口を開く事なく、迎えにきた曹宰相に連れられて執務室に戻る。



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