その姿に恥ずかしくなり彩のピッチも上がり、いくら小さいカップといえど、いつもは二杯でダウンな彩は、4杯ほど飲んでる。


(眠たい……)

カクンカクンと肩が揺れ始めた、彩に気づく白夜。


「おい、ベットに行けよ?」

コクんと子供っぽく頷き、あろう事か白夜のベットへ上り寝た彩。


「はあ!?」

「まてまてまて、誘ってるのかこの馬鹿は!俺は自分のベットで寝ろと言ったつもりだったんだが!?」

「自分のベットで寝ろ!」
続けざまに言葉を吐き出す。
長い足を動かして、自分のキングサイズのベットに向かう。


そこにはすでにピンク色の頬っぺたをした彩が、眠りの底に落ちていた。


その顔を見て、悲痛な表情を浮かべた白夜を彩は知らない。

「仕方ない、今日だけは貸してやる」

髪の毛が額に張り付いていたのを男らしい指で払いのけ、少し髪を整えてやる。

彩はここが王宮である事も、陛下の自室であることもここまでの道程にあった不信な点も全て忘れて眠った。



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