「パス。何回も言ってるけど僕彼女持ちですから。他を当たってください」
じゃ、と手を振ってその場を逃げようとしたけどあっさり捕まった。
「知ってるよー、三歳下の彼女だろ?知ってるけどさ、マジで!頭数がね?」
「い・や・だ」
「片瀬くぅんー…!」
くぅんーって…キモいから止めてください。
僕は蓮見たちから逃げて、その場から離れた。
一人になるといつも思う。
…………
“彼女”ね…。
もう、彼女と呼べるかわからないけど。
「はぁ…………」
僕は一人、溜め息をついた。
空を見上げれば青く澄み切った青空が広がっていた。
ねぇ…夏江ちゃん。
今、どこにいる?
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