夏恋〜大好きな君へ〜



僕は外を眺めながら、電話を続けた。


多分、近いうちにと言ったから夏休み中には行ってしまうんだろう。


ハァと溜め息をついたと同時に夏江ちゃんが喋った。


「あのね、基兄ちゃんにあたしから爽司くんに渡すものを預けてるの」


「直接じゃなくて?」


「恥ずかしいんだもん…。手紙だしっ…」


あ、今、きっと顔赤いかな?


声のトーンとか感じで何となくわかる気がする。



「…多分、明日渡されると思うから読んでね!」


「うん、わかった」


「……待っててね?
あたし、絶対に帰ってくるから」


もちろん。


いつでも、いくらでも待ってるよ。


僕が愛した人だから。



「アハっ、それだけなんだ!夜に電話してごめんね」


「いや大丈夫。僕も話せて良かった」





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