「何…言ってるの」
「だから、待つ」
意味わかんない。という顔をしながら僕の腕の中をでていく夏江ちゃん。
「あたしが死んじゃたったら意味ないじゃん。爽司くんが悲しくなるだけだよ」
立ち上がってまた遠くを眺める彼女を僕は見詰めた。
だって「まってても意味がない」と体で訴える夏江ちゃんから「死にたくない」と言ってるように聞こえるから。
「あたし…爽司くんには幸せになって貰いたいの。
あたしのせいで寂しい思いをしてほしくないよ。
「別れたほうがお互い良いとでも思うの?」
「…そうだよ」
ほら、また目を反らす。
本当にそう思うなら目を見て言ってよ。
僕は立ち上がりそっぽを向く夏江ちゃんを引っ張り抱きしめた。
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