夏江ちゃんのことは基に言った。
小さな町で出会ったことも
付き合ってることも。
ガンだって知らなくて連れ回したことも。
何度も何度も“ごめん”と謝った。
基は何度も謝る僕に「気にするなよ。夏江が無事で良かった」と笑い飛ばした。
連絡したときに基は
「夏江の彼氏が爽司で良かった」
と、安心仕切った感じで言った。
「爽司なら夏江のこと任せられる気がするから」
任せられる…。
病気だからって別れたいとか思わない。
むしろ、傍にいたいと思った。
でも僕に夏江ちゃんを支えられる程の力があるのだろうか。
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