だからか。
そっちに気が行き過ぎて夏江ちゃんが何を言ったのか聞き取れなかった。
「こんな楽しかったら離れるのが苦しくなっちゃうな…」
「え?何か言った?」
「何でもないよ?
あたし、そろそろ帰ろうかな!」
スクと立ち上がって身嗜みを整える夏江ちゃんの一つ一つの仕草が愛しくて堪らない。
帰したくないくらいまだ一緒にいてほしいと思ってしまう。
「送るよ」
そう言って僕も立ち上がった。
「お邪魔しました。
ご飯美味しかったです」
夏江ちゃんはばあちゃんとツインズにバイバイをしてばあちゃん家を後にした。
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