・・・歩いていたが、僕は足を止めた。


「・・・どうしたの?」 首をかしげて、由衣が聞いてくる。
「ありがとう!由衣!」 「??」


何いってんだろう?とでも思うような表情だ。


「ねえ!冶人!」 「何?」 


「お腹空いたな~・・・どっかに食べにいこう!」
「そーだね・・・」 「やったー ♡ 」 そういいながら僕と腕を組んだ。


僕の肩にスリスリする由衣はかわいい。


「ここに行こうか。」
僕は、小さなレストランを指差していった。


「いいよ!」 うれしそうだ。






話は変わるが・・・・、昔に一度だけ“恋”をした。


―――中学時代、初恋をした。
その初恋した人物は、こんな人だった。


大人しいけどカワイくって学校では“噂”がたっていたくらいだった。


その人に“恋”をしたが、何も言えなかった。


僕はクラスでも、なかなかな成績だった。
でも、友達とは、バカ話ばっかりしていた。


僕は、放課後の校庭を帰る君がいた。
     遠くで僕はいつでも君を見つめていた。


不可能な“恋”だから、ずっと心にのこってる。
             届かない思いをずっと心の奥に潜めて。



その子は、僕のことなんて気付いたりもしていないだろう。
僕は、中学1年~3年まで・・・・・


ずっと見つめていることしかできなかった。


名前すら、呼べなかった。


「卒業までには!」 なんて思っていたけど。
月日は、どんどん どんどん たっていった。


いつの間にか卒業式になっていた。
話しかけることすら出来なかった自分に恥をおぼえた。
話しかけられることすらもなかった。


「1年からずっと見ていたのに・・・これじゃあ、ただ悩んでいただけだ!!」
なんて卒業式が終わって、今でも“後悔”してる・・・


「好きです。」と言えずに、無残に散った。
だから“恋”なんてしたくないんだよ。
無駄な時間なんだ・・・

その日からもう“恋”なんてしないと誓った。