「ん〜でもさぁ、前は女子高生がウザかったでしょ?それが成長と共に考えが変わった。だとしたら、歳を重ねる度に自分の魅力に気付いて、40代に突入した頃にはその歳なりの魅力に満足するんじゃない?」


朱美は、自分のバイト先で一緒に働く「徳永さん」を思い浮かべながら話す。




朱美は、ランジェリーショップで働いている。

きらびやかで派手な店内には、10代からミセスまでの幅広い客層を狙った下着が取り揃えられている。


綺麗な外国人容姿をしたボディが、スタイル抜群にポーズを決め、流行の下着を身につけて並ぶ姿が印象的な店だ。



そこで派遣で来ている「徳永さん」は、43歳の主婦。


旦那と、高校生と中学生の娘が二人いる。



しかし、とてもそんな家庭的な雰囲気は一切無い。



朱美は、初めて徳永さんに会った時、「この人は独身だな」と勝手に思ったぐらいだ。


家庭的よりも、女優的オーラが放たれていて、「自由気ままに生きる女」といったのが第一印象だった。