朱美は、地球に話し掛ける。





『ねぇ。あたしってね、ほら、"あたし"のタイムリミットを他人になんて決められたく無いんだ。』


大きく息を吸う。

土に触れてみて。
大地の鼓動を感じるの…


風を浴びてみて。
地球の吐息を感じるの…


空を仰げば、太陽が照り付ける。


朱美が目を綴じれば、真っ赤な瞼裏が広がる。



『だからね、あたしは絶対殺されるのも嫌。病気で死ぬのも嫌。事故も嫌。』


木々のざわめきは、最高の癒しだと、誰かが言ってた。

朱美は、耳を傾ける。

木々の、葉が重なり、揺れる音を…