「やっと起きた!!」


『…テディベア!?』


「ルイ?どうしたの?」


驚く僕の前に居たのは、さっきまで隣で座ってたハズの、青いクマのぬいぐるみ。


『もしかしてテディ…?』


小さなクマさんは、笑顔で「そうだよ!!」って言ったんだ。


『ホントにテディ!?しゃべれるの?』


「うん! 僕ずっとルイに話し掛けてたんだけど、うまく伝わらなくて…
だから今、凄く幸せなんだ!」


ギュッと抱きつく小さなテディを、僕もギュって抱きしめたんだ。
上から丸くてかわいい頭を見下ろしながら、ワクワクしてた。
本当にテディ?
夢じゃないよね?


『本当に、テディなんだね』


やっと実感がわいてきた僕は、抱きついてるテディをお腹から離し、上に持ちあげた。


「そうだよ!?
ねえルイ、もう少し話してたいんだけど、そろそろ行かなくちゃ。
下ろしてくれる?」