「あ、見えてきた!」


曲がり角に近づくたび、少しづつみえるオレンジの光をみて、テディが指差して言ったんだ。


『わあ…!!おっきい…』


門を曲がると、月の光でピカピカ輝いてるオレンジの屋根が見えた
たくさんのレンガで出来た大きなお店。
大きなガラスの中は眩しくて見れないや


『ここ?』


「そうだよ!」


近づいてお店の中を覗いてみたら、カラフルなリボンと、今まで見たこと無いような柄の布がたくさん置いてあったんだ。


「ルイ、行こう?
ここで僕のリボンを変えてもらうんだ!」


僕はテディを抱えたままお店に入った。


『─あれ、おばあちゃん?』


椅子に座る後ろ姿を見つめていたら、テディがいなくなってた
僕の手の中には、丸いテディのしっぽが残ってた。


「あらあら、破れちゃったのね? おリボンも変え時ね!」


椅子の方から声がして、近づいてみたら、机の上で大人しくしているテディとやっぱりおばあちゃんがいた。


『おばあちゃん、ここで何をしてるの?』


「あら!ルイも来てくれたのね!!」


『うん』


僕、おばあちゃんの優しい笑顔大好き。
あそうだ、しっぽ渡さなくちゃ!!