パグがドーナツを食べてる間に、そっと離れて見えない所まで夢中で走ったから、テディのしっぽが大変な事になってるなんて知らなかった…


「重たくない?」


『うん、テディは痛い所ない?』


「痛い所はないけど、さっきからしっぽの辺りが変なんだ。」


『しっぽ?』


テディを下に下ろして、しっぽを見ると、丸くてかわいいしっぽがぶら下がってて、中から白い綿が出てるのが見えたんだ
僕どうしたらいいのかわからなくて、しっぽが取れないように抑えて抱きかかえる事にしたんだ。


「ルイ、僕のしっぽ…」


『噛みつかれた時に糸がきれたみたいで…ぶら下がってる』


「そっか。ルイが抑えてくれてるんだね!?」


『うん リボンのお店あとどのくらい?』


「うんとね…あの門を曲がった辺りだよ!」


僕は急いで走った、テディを落とさないようにしっかり抱きかかえて。