蝋燭に 揺れる影

黒いアゲハは
羽根を焼かれて
一瞬の眩しさに永遠となった

薄闇の中
流れる風が
灯を消したなら


あなたと私
ゆびきりしましょう

橙の炎が
私を捕まえる前に

裾を踏まれて
動けなくなる前に


約束は
血の涙に流されて

何処へ行くの

何処へ逝くの


背中の刻印に
雨が落ちれば



それはきっと 永遠に