踏み入れては

いけない場所は

いつだって

綺麗な音を奏でる


君の音は 視線は

甘い匂いを放つ

食虫植物みたいで


僕はただ

聴くだけなんだ


気付かれない様に

小さくなって

千切って終おうと

手を伸ばせば

飲み込まれて

溶けて無くなる


跡形も無く

僕 は無くなる