こんなにも
人通りの多い場所に居たって

瞼の裏の君は
消えなくて

波の真ん中に
残されたみたいな
気分になるよ


僕は
こんな気持ちに
なる筈じゃ無かった

君を
恋しく待つ筈じゃ無かった


涙が出ないのは

君が過去になっていないからか

泣いて 吐き出して終えば

君も消えるのか



だったら 僕は

涙なんて
いらない


過去にするには
時間がたりない