掠れて 血の滲んだ様な赤い声で

私に 話しかけないで

あなたの その声を聴く度に

私の傷口が 共鳴して泪を流す


夏の風は 排気ガスの匂い

喉の奥に残る 記憶

忘れようと 飲み込んだとしても

感じるのは 罪悪感だけ


もっと早く 気付いたなら

もっと早く 手を放したでしょう

それで 赦されると思うのは

勘違いも 甚だしいけど