暗い闇に抱かれて眠るのには もう慣れた 僕の側に 誰かいるのかもしれないと思えば 寂しくないし すべてを見ないで済むのだから 僕にとっては 都合すらいい 今更 明るい場所に引き摺り出されても 慣れない目と 無駄に長い睫毛は 役には立たないし 目の前にあるオレンジを 半回転させたって誰も気付かないのだから 僕がここにいる事に 誰も気付くはずも無い 人は 思っている以上に 他人に無関心なんだ